最近、徒歩YouTuberが増えている。1日に50kmとか平気で歩いて、その様子を配信する人達のことだ。
その動画を見ていてたぬきは思った。
「徒歩旅良いんじゃね?」
自転車日本縦断を完走してしまった奴が言っても信じてもらえないかもしれないが、たぬきは自転車がさほど好きではない。
登り坂も向かい風もウザったいし、走っている時に爽快感や充実感を感じることもあまりない。
対して、徒歩は登り坂や向かい風の影響は自転車より少ないし、文字通り自分の足で歩を進めるので、充実感や達成感をより感じることができる。
バックパッカーにはあまり魅力を感じてこなかったのだけれど、最近の徒歩系YouTuberはバカでかいザックなどは持たず、軽装でサクッと歩いている。そのスタイルならやってみたいと思ったのだ。
練習も兼ねて、30〜50kmの徒歩を数回試してみた。
つらい…。
でも楽しい!!
渋谷から小田原まで3日間かけて歩いたときも、やめたいと感じる瞬間はまったく無かった。
自転車よりも事故のリスクが少ないので、都市部や歩道のある幹線道路は深夜でも何の心配もなく歩き続けられる。
楽しい!
もっと長距離の徒歩旅がしたい!!
とはいえ、あまりにも長距離になると時間もお金も捻出できない。日本一周はおろか、日本縦断すら厳しい。
ということで、いろいろ検討した結果、「日本横断がちょうど良いんじゃね?」となった。
ちなみに、日本横断と言っても、最西端から最東端ではない。
自転車日本縦断で北海道最東端から鹿児島最南端まで走ったので、それと直交するルートをたぬき流の日本横断としようと思う。
わかりやすく言うと、日本海と太平洋の2つの海岸を発着地とする道のりになる。あんまり短いところを選んでも面白くないので、発着地の片方は東京にする(自宅も東京だし)。
もう片方は、東京からの最短経路で考えるなら新潟県・上越市が300kmくらい。流石に歩くのは片道なので、往路(もしくは復路)で新幹線を使えるのもメリットとなるルートだ。しかも途中に草津温泉がある。
もう1つの候補は上越ではなく石川県・金沢市と東京を結ぶルート。こちらは長野市や安曇野市、山梨の甲府市などが経由地となるルート。美しい山や清流などが見られると思うので、景観的にはこっちのルートの方が強い。
デメリットを比べてみると、草津・上越ルートはあ100菌さんというYouTuberがすでに歩いているので、どんな感じかが既にわかってしまっていることと、撮影する映像が似たようなものになってしまうことが挙げられる。
対して長野・金沢ルートのデメリットは、獲得標高が上越ルートの倍以上もあることと、距離も400kmくらいに伸びてしまうこと。
悩ましい…。
でも、なんとなく長野・金沢ルートのほうがいろんな意味で面白くなりそうな気がする。
あともうひとつ考えておかないといけないのは、東京をスタートにするかゴールにするかということ。日本海側をゴールにして、最後は美味しい海鮮で豪遊するのは楽しそうだし、金沢ルートならその他にも観光を楽しめる。弟が金沢に住んでいるので、宿泊費を気にせず、金沢旅行を満喫できてしまうのだ。
だがしかし!
東京をゴールにすることにも魅力がある。ひとつは、ゴールしたらすぐに自宅に帰れること。長期旅でヘトヘトになった後の回復は、やはり自宅に限る。
そしてもうひとつの魅力は、お台場のゴールがレインボーブリッジになること。太平洋側の発着地はお台場と決めているのだが、レインボーブリッジの「ゴール感」は半端ない。イヤホンしてなくても脳内で勝手に「栄光の架橋」とか「サライ」とかが流れそう。
そんなこんなで、まだ仮のプランではあるけれど、たぶんスタートが金沢、ゴールがお台場になると思う。
期間は10泊ほどかな。
自転車旅だと、1日中ぶっ通しで走ってなんとか辿り着ける距離の半分くらいが、長期旅をする上での1日あたりの妥当な距離だった。
となると、徒歩の1日あたりの限界値はたぶん80kmくらいなので、1日40kmがほどよいペース配分になると思われる。40kmなら8時間あれば歩けるから、時間的にもちょうどよさそう。
このペースで歩くとするなら、金沢ルートはちょうど10日で歩き切れる計算になる。なんか、いろいろちょうどいい。
旅に出る日取りが決まったら泊まる宿を押さえて、もうちょっと詳細に計画を詰めていくことにする。
とりあえず現時点で考えているのはこんな感じ。
さて、前回書いた内容に少し変更が生じた。
日本海側の発着地の候補として、上越と金沢を挙げていたが、上越は他のYouTuberとルートが被る、金沢は距離がかなり遠くなる上アップダウンも激しいというデメリットがあった。
このどちらも解決する候補として、新たに新潟県・糸魚川が浮上した。
糸魚川からのルートで考えられるのは2パターン。
・糸魚川~白馬~軽井沢~川越~お台場
・糸魚川~白馬~松本~甲府~相模原~お台場
どちらもメジャーな観光地を回ることができ、距離は350kmと適度な距離。獲得標高も上越ルートと同じ程度に収まるし、10日という限られた日程で敢行するには万事最適なのではないだろうか。